給湯器つけっぱなしはガス代どれ位？リスクと節約方法

給湯器をつけっぱなしにしていると、ガス代が無駄に増えるだけでなく、安全面でもリスクがあります。この記事では、給湯器をつけっぱなしにした際にかかるガス代の目安や、注意すべきポイント、つけっぱなしを防ぐための方法を詳しく解説します。

給湯器をつけっぱなしにした場合のガス代

ガス代の計算方法

給湯器を1時間つけっぱなしにした場合のガス代は、次の式で計算できます。
ガス代 = ガス消費量 × ガス単価 × 使用時間

都市ガスの場合の例

• 給湯器のガス消費量：1時間あたり0.9㎥
• ガス単価：200円/㎥
• 使用時間：24時間

計算：
0.9㎥ × 200円 × 24時間 = 4,320円

都市ガスを使った給湯器を24時間つけっぱなしにした場合、1日で約4,320円かかる計算になります。

プロパンガスの場合の例

• 給湯器のガス消費量：1時間あたり40MJ（メガジュール）
• ガス単価：8円/MJ
• 使用時間：24時間

計算：
40MJ × 8円 × 24時間 = 7,680円

プロパンガスの場合、同じ条件で1日あたり約7,680円かかる計算になります。

つけっぱなしの影響を時間別に計算

• 都市ガス：1時間あたり約180円、10時間で約1,800円
• プロパンガス：1時間あたり約320円、10時間で約3,200円

これを1週間、1か月続けると、ガス代はかなりの額になることがわかります。

給湯器をつけっぱなしにするリスク

1. ガス代の増加

つけっぱなしは、必要以上のガス消費を招き、光熱費が無駄に高くなります。特にプロパンガスは単価が高いため、影響が大きくなりがちです。

2. 不完全燃焼のリスク

給湯器を長時間連続使用すると、機器が過熱したり、燃焼が不安定になる可能性があります。これにより、不完全燃焼が発生し、一酸化炭素中毒の危険性が高まります。

3. 給湯器の寿命が縮む

つけっぱなしで連続稼働させると、給湯器の内部部品が劣化しやすくなり、故障や寿命の短縮につながります。修理や交換にかかるコストも考慮すると、頻繁な連続使用は避けるべきです。

つけっぱなしを防ぐための5つの工夫

1. 必要なときだけ使う習慣をつける

給湯器を使用する際は、必要なときだけ点火するように心掛けましょう。お湯の使用が終わったら、必ずスイッチをオフにします。

2. タイマー機能を活用

多くの給湯器には、一定時間後に自動でオフになるタイマー機能が搭載されています。この機能を利用して、つけっぱなしを防止しましょう。

3. 節水型シャワーヘッドを使う

シャワーの使用時間を短縮するために、節水型シャワーヘッドを導入するのも効果的です。水量を抑えることで、給湯器の稼働時間を減らし、ガス代の節約につながります。

4. 使用後に必ず確認する

お湯を使用した後に給湯器のスイッチを確認し、切り忘れがないかチェックする習慣をつけましょう。家族でルールを決めると、より効果的です。

5. 高効率型給湯器への切り替え

古い給湯器を使用している場合は、「エコジョーズ」などの高効率給湯器への切り替えを検討してください。排熱を再利用するため、ガス消費量を10～15%削減できます。

つけっぱなしが起こりやすいシチュエーション

• 長時間シャワーを使う際にスイッチを切り忘れる
• 入浴中の追い焚き設定が長時間続く
• 台所や洗面所での使用後にオフにしない

これらの状況では特に注意が必要です。

ガス代節約の具体例

給湯器を効率よく使うためには、次のような工夫が有効です。

• 設定温度を適切に調整（夏は37～39℃、冬は40～42℃）
• シャワーの使用時間を1人5分短縮（1日5分×4人で月に約1,500円節約可能）
• 追い焚きを減らし、家族で入浴時間を調整

まとめ

給湯器をつけっぱなしにすると、1時間あたり都市ガスで約180円、プロパンガスで約320円のガス代がかかります。24時間つけっぱなしにすると、1日で数千円にもなり、月間ではさらに大きな負担になります。つけっぱなしを防ぐために、使用後の確認やタイマー機能の活用、適切な温度設定を心掛けましょう。効率的に給湯器を使うことで、ガス代を節約し、安全で快適な生活を実現できます。