給湯器のガス代は1時間でいくら？具体的な計算方法

給湯器を1時間使ったときにかかるガス代がどのくらいなのか、気になる方も多いでしょう。この記事では、給湯器のガス代を1時間単位で計算する方法を解説し、実際のコストを把握するための具体例を紹介します。また、ガス代を節約するための工夫もお伝えします。

ガス代を計算する基本式

給湯器の1時間あたりのガス代は、次の式で計算できます。
ガス代 = ガス消費量 × ガス単価

1. ガス消費量

給湯器のガス消費量は、取扱説明書や製品仕様書に記載されています。都市ガスの場合は㎥（立方メートル）、プロパンガスの場合はMJ（メガジュール）で表記されることが一般的です。

例）

• 都市ガス：1時間あたり0.9㎥
• プロパンガス：1時間あたり40MJ

2. ガス単価

ガス単価は、地域や契約内容によって異なります。

• 都市ガス：1㎥あたり150～250円程度
• プロパンガス：1㎥あたり400～800円、または1MJあたり5～10円程度

実際のガス代を計算してみよう

都市ガスの場合

1. 条件

• 給湯器のガス消費量：1時間あたり0.9㎥
• ガス単価：200円/㎥

1. 計算
   ガス代 = 0.9㎥ × 200円 = 180円

都市ガスを利用して給湯器を1時間使用すると、ガス代は約180円となります。

プロパンガスの場合

1. 条件

• 給湯器のガス消費量：1時間あたり40MJ
• ガス単価：8円/MJ

1. 計算
   ガス代 = 40MJ × 8円 = 320円

プロパンガスを利用して給湯器を1時間使用すると、ガス代は約320円となります。

1時間のガス代が影響するシチュエーション

• シャワーの使用
  シャワーを10分使用した場合、1時間あたりのガス代を6分の1（約30円）に換算できます。
• お湯張り
  浴槽のお湯張り（約30分）で使用するガス量は、1時間の半分（都市ガスなら約90円、プロパンガスなら約160円）です。
• 台所での使用
  台所での洗い物に10分お湯を使う場合、1時間あたりのガス代を6分の1（都市ガスで約30円、プロパンガスで約50円）に換算できます。

ガス代を節約する5つの方法

1. 給湯温度の見直し

給湯温度を適切に設定することで、ガス消費量を抑えられます。

• 冬場は40～42℃
• 夏場は37～39℃

高温に設定しすぎるとガスを多く消費します。シャワーや手洗いでは、適温を直接使うほうが効率的です。

2. 使用時間を短縮

シャワーやお湯張りの時間を意識することで、1時間あたりのガス消費を減らせます。例えば、シャワーの使用時間を1人5分短縮するだけで、月間で数百円から1,000円以上の節約が可能です。

3. 節水型シャワーヘッドを導入

節水型シャワーヘッドは水量を抑えながら快適な使用感を維持できるため、水道代だけでなくガス代の節約にも効果的です。

4. 追い焚きの頻度を減らす

追い焚きは大量のガスを消費します。浴槽の保温効果を高めるために専用のふたを使い、家族が続けて入浴することで追い焚きを減らしましょう。

5. 高効率給湯器の導入

「エコジョーズ」のような高効率型給湯器に切り替えると、ガス消費量を10～15%削減できます。初期費用は高めですが、長期的なコスト削減が期待できます。

まとめ

給湯器の1時間あたりのガス代は、都市ガスで約180円、プロパンガスで約320円が目安です。この数値をもとに、家庭での使用量を計算してコストを把握しましょう。また、温度設定の見直しや使用時間の短縮、節水型シャワーヘッドの利用など、日常的な工夫を取り入れることでガス代を効率的に節約できます。小さな積み重ねが大きな節約につながるため、ぜひ実践してみてください。