トイレの詰まりがスッポンで治らないのは原因がある！正しい方法も確認しよう

ラバーカップ、通称「スッポン」は、いかにも旧式の見た目ながら今でも現役の道具です。トイレの水圧を調整して水を流し、詰まりを解消する役割を果たします。

しかし、トイレの詰まりのすべてを、スッポンひとつで解決できるわけではありません。むしろ、スッポンで解決できる症状は限定的で、他の原因にはまた別の対処法があります。

スッポンを利用する前に適した種類を確認しよう！

実はスッポンには、トイレのスタイルに対して、それぞれ適切なものがあります。洋式なら洋式用、和式用なら和式用というスッポンがあるのです。すべてのトイレに画一的にひとつのスッポンが使えるわけではないので注意しましょう。

トイレのタイプに合わせたスッポンを用意

前提として、まず、スッポンのラバー部分は排水口より大きいものを用意してください。排水口をすっぽりと覆えるものでなければ、水圧を調整することができません。

その上で、トイレのタイプに合わせて、適したものを選んでいきます。

まずは洋式用で、これこそ多くの人が想像する「普通のスッポン」です。柄の先に半円形のラバーがついている、いわゆる一般的なデザインです。

和式用は、ラバーの先に、ちょっとした凸部分があります。和式のトイレには、基本的にこの専用品を使うようにしてください。

さらに、現代的な節水用のラバーカップもあります。このタイプのスッポンは、ラバーカップに帽子の「つば」のようなものがついています。

トイレの詰まりがスッポンで治らない原因とは？

どうにも水勢が悪く、トイレの水が流れにくいときには、スッポンの出番です。排水管の中と外の水圧を調整して、水をすとんと下に流し込むことができます。

しかしラバーカップが効く場面は、実はそのように限定的なものです。他の原因で詰まりが発生している場合に、ラバーカップは有効ではありません。

スッポンでは治らないトイレの詰まりもあります。そういった際には、またその状態に適した方法で解決をはかりましょう。

排水管に大きな異物が溜まっている

トイレの詰まりが、異物混入によって起きている場合には、ラバーカップは力不足です。一切効かないわけではなく、多少の詰まりは流すことができますが、異物のサイズが大きいときにはラバーカップでは処理しきれません。

たとえばカイロやハンカチや子どものぬいぐるみなどが排水管に詰まってしまったとなると、ラバーカップでは下水に流しきることはできません。こうした異物を処理するには、クリーナーを使って、ものを溶かしてやる必要があります。

市販のクリーナーできれいに溶けることもあれば、溶けないこともあります。クリーナーを何回か試しても流れない場合は、業者に依頼して見てもらいましょう。

スッポンの正しい使い方を理解しよう！

まずはトイレのタイプに適したスッポンを用意しなければなりません。和式、洋式、洋式の節水型など自宅のトイレに合うスッポンを購入しましょう。

排水口をぴったりと塞ぐようにして、三度ほど、「すっぽん」とやります。このときには、押し込むよりも、引き上げることを意識するとうまくいきやすいです。

何度か試してもダメなときには、ラバーカップが効かない詰まりがあるのかもしれません。大きな異物混入が疑われる場合には、クリーナーを使って処理しましょう。

ラバーカップの正しい使用方法と、この道具の力の限界も知っておかなければなりません。無理をすると逆にトイレから水があふれかえってくることがあるので、注意してください。

まとめ

古いものでも新しいものでも、トイレは突然詰まることがあります。軽度な症状の改善にはラバーカップが有効なので、ひとつは持っておきましょう。

ただし、ラバーカップの力は、複数あるトイレの詰まりに対して限定的なものです。状況によっては、クリーナーなど、別の方法を試さなければならないときもあります。