ガス給湯器のリセット方法とトラブル時の対応策

ガス給湯器は、日常生活で欠かせない設備ですが、エラー表示が出たり正常に動作しなくなることがあります。その際、多くの給湯器には「リセットボタン」またはリセット機能が搭載されており、簡単な操作でトラブルを解消できる場合があります。この記事では、ガス給湯器のリセット方法や注意点、トラブルの原因別の対応策を詳しく解説します。

ガス給湯器のリセットとは

リセットとは、給湯器のエラー状態や動作不良を一時的に解除し、正常な動作に戻すための操作です。給湯器には安全装置が搭載されており、不具合が発生した場合には自動的に動作を停止します。リセット操作を行うことで、この停止状態を解除できます。

ガス給湯器のリセット手順

1. リモコンのリセットボタンを押す

給湯器リモコンに「リセット」ボタンがある場合は、ボタンを押すことでエラー状態を解除できます。

手順

1. リモコンのエラーコードを確認する。
2. 「リセット」ボタンを長押し（約3～5秒）する。
3. エラーコードが消えるか、給湯器が正常動作に戻るかを確認する。

2. 給湯器本体のリセット操作

リモコンにリセットボタンがない場合や、リモコンのリセットが効かない場合は、給湯器本体の操作が必要です。

手順

1. 給湯器の電源スイッチをオフにする。
2. 約5分間待つ（内部の電気系統がリセットされるまでの時間）。
3. 再び電源をオンにする。
4. 正常に動作するか確認する。

よくあるエラーとリセットの効果

エラーコード「11」：点火不良

ガスが点火しない場合に表示されるコードです。リセット操作で解消することがあります。

主な原因

• ガス元栓が閉じている。
• ガス会社による供給停止。
• 配管内の空気が抜けていない。

対処法

• ガス元栓が開いているか確認する。
• ガスの供給状況を確認する。
• 点火操作を数回行い、配管内の空気を抜く。

エラーコード「90」：燃焼不良

燃焼状態が不安定な場合に表示されます。リセット後もエラーが再発する場合は、専門業者による点検が必要です。

主な原因

• 排気口の詰まり。
• バーナーやフィルターの汚れ。

対処法

• 排気口を確認し、詰まりがあれば取り除く。
• バーナー部分やフィルターを掃除する。

エラーコード「72」：熱交換器の異常

給湯器の内部部品に問題がある場合に表示されるエラーです。リセットでは解消しない場合が多いため、専門業者の対応が必要です。

リセットで解消しない場合の対応

1. エラーコードを記録する

リセットで解消しない場合、エラーコードを記録しておきましょう。業者に連絡する際に、スムーズに状況を伝えられます。

2. メーカーの取扱説明書を確認する

取扱説明書には、エラーコードごとの対応方法が記載されています。トラブル解消の参考にしましょう。

3. 専門業者に相談する

リセット後も問題が解消しない場合や、異常な音や匂いがする場合は、給湯器の故障が考えられます。無理に使用を続けず、専門業者に点検や修理を依頼してください。

リセット操作の注意点

繰り返し操作をしない

リセット操作を何度も繰り返すと、給湯器本体に負荷がかかる場合があります。一度リセットしても解消しない場合は、原因を特定するために専門業者に依頼しましょう。

ガス漏れが疑われる場合は使用しない

ガスの匂いがする場合や、異常を感じた場合は給湯器を使用せず、ガス会社または専門業者に連絡してください。

定期的な点検を行う

エラーの原因を未然に防ぐため、給湯器の定期点検を受けることが重要です。点検ではバーナーやフィルターの清掃、部品の劣化確認が行われます。

まとめ

ガス給湯器のリセット操作は、簡単にエラーを解消できる便利な機能です。しかし、リセットで解消しない場合や、異常が頻発する場合は、専門業者による点検が必要です。日頃から定期的なメンテナンスを心がけ、安全で快適な給湯器の使用を維持しましょう。