外付けガス給湯器の特徴と選び方

外付けガス給湯器は、家庭用給湯器の中でも屋外に設置されるタイプで、耐久性やメンテナンス性に優れた製品です。一戸建て住宅やスペースに余裕がある場所で広く使用されており、取り付けや使用の自由度が高いことが特徴です。この記事では、外付けガス給湯器のメリットや選び方、設置時の注意点について詳しく解説します。

外付けガス給湯器の特徴

屋外設置が可能

外付けガス給湯器は、その名の通り屋外に設置するタイプの給湯器です。地面や専用の台座、建物の外壁に取り付けられる設計になっています。

• スペースの有効活用: 屋内に設置スペースを確保する必要がないため、室内空間を効率的に活用できます。
• 安全性: 排気ガスを直接屋外に排出するため、一酸化炭素中毒のリスクが低くなります。

メンテナンスがしやすい

屋外に設置されるため、点検や修理の際にアクセスが容易です。専門業者が効率よく作業を行えるため、トラブル発生時の対応が迅速に行えます。

耐久性に優れる

外付け給湯器は、雨や風、直射日光などの屋外環境に対応するため、耐久性の高い素材や防水設計が施されています。

サイズと能力の多様性

外付けタイプのガス給湯器は、さまざまな号数や能力の製品がラインナップされています。家庭の規模や使用状況に合わせて選べます。

外付けガス給湯器の選び方

使用するガスの種類を確認

外付け給湯器を選ぶ際には、使用するガスの種類（都市ガスまたはLPガス）に適合した製品を選ぶ必要があります。

• 都市ガス: 地域によって供給されるガスの成分が異なるため、適合する仕様の製品を確認してください。
• LPガス: プロパンガスに対応したモデルを選びます。

家庭の給湯量に合った号数を選ぶ

給湯器の号数は、1分間に供給できるお湯の量（リットル）を示します。家庭の人数や同時に使用する給湯箇所の数に応じて適切な号数を選びましょう。

• 16号: 1〜2人世帯向け。
• 20号: 3〜4人世帯に適している。
• 24号: 5人以上の家族や多用途向け。

エコジョーズなどの省エネモデル

外付け給湯器の中には、高効率な「エコジョーズ」モデルがあり、省エネとガス代の削減が期待できます。排気熱を再利用してお湯を温める仕組みが採用されており、従来型に比べて環境負荷が低いのが特徴です。

防寒対策が施されているモデルを選ぶ

寒冷地で使用する場合は、凍結防止機能が備わったモデルを選ぶと安心です。ヒーター内蔵型や断熱材付きの製品が適しています。

外付けガス給湯器の設置時4つの注意点

設置スペースの確保

外付け給湯器は、地面や外壁に固定して設置します。設置場所には以下の条件を満たすスペースが必要です。

• 換気が良い場所: 排気ガスが周囲にたまらないよう、開放的な場所に設置する必要があります。
• 平坦で安定した地面: 設置場所が傾いている場合は、専用の台座や基礎を作る必要があります。
• 安全距離の確保: 建物の壁や窓、可燃物との距離を保つ必要があります。

ガス配管と水道配管の接続

給湯器の設置には、ガス配管と水道配管の接続が必要です。これらの工事は資格を持った専門業者に依頼し、適切に施工してもらいましょう。

排気ガスの処理

外付け給湯器の排気口は、排気ガスが効率よく排出される方向に向けて設置する必要があります。特に、隣接する建物や窓の近くでは注意が必要です。

防水対策

屋外設置のため、雨や雪の影響を受けないよう防水対策を講じましょう。防水カバーや設置場所に簡易屋根を取り付けることで、給湯器の寿命を延ばすことができます。

外付けガス給湯器のメリットとデメリット

メリット

• 屋外設置のため、室内スペースを圧迫しない。
• 排気ガスが外に排出され、安全性が高い。
• メンテナンスがしやすい。
• サイズや能力の選択肢が豊富。

デメリット

• 屋外の天候や環境に影響を受ける可能性がある。
• 設置場所のスペースや配管の条件が制約となる場合がある。
• 防寒対策が必要な地域では追加のコストが発生する。

まとめ

外付けガス給湯器は、屋外設置に適した安全で効率的な給湯器です。使用するガスの種類や家庭の使用状況に合わせて適切な号数やモデルを選びましょう。設置の際はスペースや配管工事に注意し、専門業者に依頼することで安全に使用できます。定期的なメンテナンスを行い、快適で長持ちする給湯器環境を整えましょう。