紫外線は窓ガラスを通過する！リスクと効果的な対策方法を解説

窓ガラスから侵入する紫外線はどれくらい？

紫外線は窓ガラスを通じて私たちの部屋にも入ってきます。

ここでは、紫外線の種類と部屋の中に入る紫外線量について詳しく解説します。

紫外線の種類

紫外線には大きく分けて、UVA、UVB、UVCの3種類です。

UVAの特徴は波長が長く、地球の表面に到達しやすいところです。

皮膚の奥深くまで届き、肌の老化やしわの原因となります。

一方、UVBは波長が短く、皮膚の表面に作用することで日焼けを引き起こします。

UVCは最も波長が短く、大気中のオゾン層によってほとんど吸収されるため、地表にはほとんど到達しません。

部屋の中に入る紫外線量

窓ガラスを通じて室内に侵入する紫外線の量は、使用されているガラスの種類に大きく依存します。

一般的な透明な単層ガラスは、UVAの約75%を室内に通過させてしまいます。

しかし、紫外線をカットする特別な加工が施された窓ガラスも市場には多数存在しており、これらを利用することで室内への紫外線侵入を大幅に減少させることが可能です。

特に、UVAとUVBの両方をカットする機能を持つガラスやフィルムは、健康を守る上で効果的です。

紫外線が室内に侵入するとどうなる？

紫外線が室内に侵入することで引き起こされる影響は、知られていません。

ここでは、紫外線が室内の家具や床、さらには私たちの肌やDNAにどのような影響を与えるのかを解説します。

家具や床が日焼けする

日差しの中での日焼けと同様に、紫外線は室内の家具や床を徐々に「日焼け」させます。

特に木製の家具や床材は、紫外線によって色褪せたり、変色しやすいです。

これは、紫外線が木材内のリグニンという成分に反応し、それが色の変化を引き起こすためです。

肌が老化する

紫外線は私たちの肌を老化させます。

室内にいても、窓ガラスを通して侵入し、肌にダメージを与えるのです。

紫外線A（UVA）は肌の深層まで届き、コラーゲンやエラスチンの破壊を引き起こし、結果として肌の弾力性の低下やしわの増加に繋がります。

そのため、室内でも紫外線対策を怠らないことが重要です。

DNAが損傷する

紫外線の影響は肌の表面だけにとどまらず、細胞レベルでの損傷も引き起こします。

このDNAの損傷は、細胞の修復メカニズムに影響を与え、最悪の場合、皮膚がんなどの重篤な健康問題を引き起こすリスクがあります。

日常生活における紫外線対策は、見た目の問題だけでなく、健康を守るためにも非常に重要なのです。

窓ガラスでできる紫外線対策とは？

私たちが、窓ガラスでできる紫外線対策は、いくつかあります。

ここでは、紫外線カットフィルムの使用、複層ガラスへの交換、そして家具を窓から離すという、三つのシンプルでありながら効果的な方法を紹介します。

紫外線カットフィルムを貼る

最も手軽な対策が、紫外線カットフィルムを窓ガラスに貼ることです。

紫外線の大部分を遮断しつつ、自然光は室内に取り入れることができるため、明るさを保ちながら紫外線対策ができます。

設置も比較的簡単で、多くの場合、DIYで行うことが可能です。

フィルムにはさまざまな種類があり、透明度や遮光性能など、お好みや室内の環境に応じて選ぶことができます。

複層ガラスに変える

より高度な紫外線対策を求める場合は、複層ガラスへの交換を検討するのも一つの方法です。

複層ガラスは、二枚のガラスの間に空気層を持つ構造をしており、この空気層が紫外線の侵入を阻止します。

また、断熱性能も高いため、夏の暑さや冬の寒さから室内を守る効果も期待できます。

初期投資は必要ですが、長期的に見ればコストパフォーマンスは非常に高いです。

家具などを窓から離す

また、紫外線から室内の家具を守るためには、物理的な距離を置くというシンプルな方法もあります。

窓から直接日光が当たる位置に家具やカーペットを配置すると、紫外線による色褪せや劣化が進みやすくなります。

【その他の記事】

紫外線対策にすりガラスは有効？おすすめの窓ガラスも解説

【猛暑注意】ガラスの熱割れとは？メカニズムや予防法を解説！

【知らないと損】窓ガラスが劣化する原因って？前兆や対策法も！