コールドドラフト現象とは？発生する原因や抑える対策法も解説！

冬場に屋内にいて足元が冷えるのは、「コールドドラフト」によるものかもしれません。
窓ガラスから冷気が流れ込み、足元に冷えが生じる現象を、コールドドラフトと言います。

冬場、屋内での足元の冷えが気になる方は、窓ガラスに対策を施さなければなりません。

コールドドラフトとは？

真冬は、外気で窓ガラスが冷え、そこから冷気が屋内に流れ込んできます。
暖かい空気と冷たい空気は、冷たい空気の方が比重が重いため、下にいきます。

そのため、足元が冷えやすくなるのです。
これによって足元が冷えることを、「コールドドラフト」と言います。

冷え性とは違う

冬は誰でも足元が冷えやすいものです。
末端冷え性で、足指の冷えを気にする人も多いでしょう。

しかし、末端冷え性は主に血流に起因するものです。
同一姿勢の維持などが理由となり、足や手指の血流が悪くなり、冷たくなります。

コールドドラフトとは異なるものなので、末端冷え性とは対策が異なります。
コールドドラフトと冷え性が合併して、より強く冷えを感じる方もいるかもしれません。

コールドドラフト現象はなぜ発生する？

コールドドラフトが発生する理由は、窓ガラスが冷えることです。
ガラスの遮熱性が低いと、屋内に冷気が伝わりやすくなります。

屋内の暖房にも原因がある

コールドドラフトの原因は、外気温の低さと、窓ガラスの遮熱性能だけではありません。
屋内の暖房環境にも、その一因があります。

暖房器具によって部屋の空気が温められると、冷気と暖気で比重の差が生まれます。
冷たい空気は比重が重いため、床面に下降し、反対に暖気は上へと昇っていくのです。

屋内の上下で空気が分離するため、足先は特に冷えやすく感じるようになってしまいます。
暖気・冷気を分離させず、屋内で空気をうまく対流させることも重要です。

コールドドラフト現象を抑える方法

冬に気温が低くなるのは避けることができません。
暖房効率を上げようとするのでもなく、コールドドラフトの発生を抑える対策が必要です。

コールドドラフトは窓ガラスの冷えと、冷気と暖気の分離が原因です。
その原理をよく知れば、以下のようにうまく対策することができます。

断熱シートを貼る

手っ取り早く窓の遮熱性能を上げられるのが、断熱シートです。
市販の製品をホームセンターで手に入れ、貼りつけましょう。

窓のサッシの隙間を塞ぐ

サッシの隙間からも冷気が侵入してきます。
窓ガラスの断熱シートを貼ると共に、隙間の目張りテープをサッシに貼るのも効果的です。

カーテンで断熱

窓のカーテンで対策するのもひとつの方法です。
断熱カーテンを取り付ければ、外気の侵入を大幅カットできます。

暖房効率も上がるうえ、もちろん夏場の日光や熱の侵入も低減でき、非常に有意義です。

窓の近くにヒーターを設置

窓から入ってきた冷気を即座に温めてしまえば、コールドドラフトは発生しません。
窓の近くにヒータ―を置けば、空気が温かくなり、足元が冷えにくくなります。

サーキュレーターで空気を対流

暖気と冷気の分離がコールドドラフトの原因です。
床付近に滞留する冷気をサーキュレーターで対流させれば、冷えは軽減できます。

断熱窓に張り替える

最終手段は、遮熱性能の高い窓に張り替えることです。
いくら手を尽くしても効果が乏しい場合は、この方法を取るべきでしょう。

断熱窓は性能にもよりますが、2万円～の費用で張り替えできます。

まとめ

コールドドラフトに悩まされている方は、窓ガラスから対策しましょう。
窓が冷えすぎないように断熱カーテンを取り付けるなどすれば、軽減できます。

ただしコールドドラフトは、冷えの要因の一部でしかありません。
しかるべき対策をとっても冷えが改善しない場合は、別の原因を疑わなければなりません。