ペアガラス（複層ガラス）に防犯効果はあるの？防犯ガラスとの違いや防犯性の高め方もご紹介

ペアガラス（複層ガラス）は、住宅などで一般的に使われていますが、果たしてこれには防犯効果があるのでしょうか？
この記事では、ペアガラスの特徴や防犯性に焦点を当て、防犯ガラスとの違い、そして防犯性を高める方法について探っていきます。

ポイントは、以下のとおりです。

・そもそもペアガラスってどんなガラス？
・ペアガラスの防犯性はどれくらいなものなのか？防犯ガラスとの違いも
・自宅にあるペアガラスの防犯性を高める方法とは？

そもそもペアガラスってどんなガラス？

ペアガラス（複層ガラス）は、2枚の板ガラスを重ね、その間に乾燥空気やアルゴンガス等を封入することで構成されているガラスのこと。
中間層がガラス同士を絶縁するため、暮らしにさまざまなメリットをもたらします。

1.安全性

ガラスに衝撃が加わり、片方のパネルが割れたとしても、もう一方のガラスは割れにくいのも特徴の一つ。
これによりガラスの破片が飛び散りにくく、被害を最小限に抑えることが可能です。

2.断熱性

外側と内側のガラスパネルの間に封入されたガスや空気は、温度の移動を阻害することが可能です。
これにより、冷暖房効果が向上します。

室内の温度を一定に保つことができ、冬季は寒冷な外気から、夏季は暑い外気から室内を守ります。

3.防音性

ガラス同士の間に封入された層が音波を吸収し、室内の静寂を保つことも特徴の一つ。
線路の近くや、繁華街の建物でも、騒音を抑えて快適に過ごすことができます。

4.日射調節機能

一部のペアガラスには、紫外線を吸収したり反射したりする特殊なコーティングが施されています。
これにより、室内の家具や床などが紫外線による変色や劣化から守ることが可能です。

ペアガラスの防犯性はどれくらいなものなのか？防犯ガラスとの違いも

一方で、防犯性においてはあまり強くないと言えるペアガラス。
ここでは、防犯ガラスとの違いを説明します。

ペアガラスの防犯性

一般的なペアガラスはガラス同士を強固に接着しているため、割れにくいといった特性がありますが、防犯目的での使用は考慮されていません。
メインの利点は、断熱性や防音であり、防犯効果はさほど期待できないと思っていいでしょう。

防犯ガラスとの違い

一方で、ガラス自体が強化された防犯ガラスは、衝撃に強いのが特徴です。
万が一ガラスが割れても破片が飛び散りにくく、物理的な侵入を難しくします。

自宅にあるペアガラスの防犯性を高める方法とは？

自宅に既にペアガラスが使用されている場合、以下の方法で防犯性を高めることが可能です。

1. セキュリティフィルムの導入

ガラスに専用のセキュリティフィルムを貼ることで、ガラスが割れた際の破片飛散を抑制し、防犯性を向上させることができます。
さらに、このフィルムはガラスを補強し耐久性を高めるため、侵入者が窓を簡単に割ることを難しくさせることも可能に。

結果として、侵入者を諦めさせることにつながります。

2. 追加のセキュリティ装置の取り付け

センサー式の窓やドアのアラームシステムや監視カメラを導入することで、侵入者の威嚇や早期発見が可能となります。

3. 外部からの視認を制限

カーテンやブラインドを利用し、室内の様子を外部から見えにくくしましょう。
それにより、侵入者の視線を遮断することができ、防犯性を向上させることができます。

まとめ

ペアガラスは主に断熱や防音性に特化したガラスであり、単体では防犯性には優れていません。
ペアガラスを使用している場合でも、セキュリティフィルムや追加のセキュリティ装置を導入することで、防犯性を向上させることができます。

建物の用途や要件に応じて、適切なガラスを選択し、安全な生活を実現しましょう。