鍵が折れたときにアロンアルファで取り出す方法と注意点

鍵が使用中に折れて鍵穴に詰まると、施錠や解錠ができなくなり、早急な対処が求められます。**アロンアルファ（瞬間接着剤）**を使えば、折れた鍵の断片を取り出せることもありますが、使い方を間違えると鍵穴内部が接着される危険もあるため、慎重に作業を行う必要があります。本記事では、アロンアルファを使った鍵の取り出し方と、トラブル防止のための注意点を解説します。

アロンアルファを使った鍵の取り出し方

1. 必要な道具を準備する

• アロンアルファなどの瞬間接着剤
• 折れた鍵の元部分や細い棒（接着するための道具）
• ピンセット（必要に応じて使用）
• ティッシュや布（余分な接着剤を拭き取るため）

2. 手順

1. 鍵穴の状況を確認する
   　鍵穴の中に折れた鍵がどの程度残っているかを確認し、取り出せる可能性があるか判断します。

2. 瞬間接着剤を少量つける
   　折れた鍵の元部分、または細い棒の先端にごく少量のアロンアルファをつけます。
   　※ 接着剤が多すぎると鍵穴の内部に流れ込み、ピンが固まってしまう可能性があるため注意。

3. 折れた鍵に軽く押し当てる
   　接着剤をつけた鍵や棒を、鍵穴内の折れた部分に押し当て、数秒間そのまま保持します。
   　※ 鍵穴の周囲に接着剤が付かないよう、慎重に作業しましょう。

4. 接着が完了したら引き抜く
   　接着が完了したら、ゆっくりと力をかけて鍵を引き抜きます。無理に引っ張らず、引っかかりを感じたら一度力を緩めましょう。

アロンアルファを使う際の注意点

1. 接着剤の量に注意
   　多くつけすぎると、鍵穴内部のピンやシリンダーが接着されてしまい、錠前全体が故障する恐れがあります。

2. 急いで作業しない
   　瞬間接着剤は数秒で固まるため、丁寧かつ慎重に作業することが重要です。

3. 専門業者への相談も検討する
   　もし自力で取り出せない場合や、接着に失敗した場合は、無理に続けず鍵業者に依頼するのが最も安全です。

鍵が折れたときの他の対応策

1. ピンセットや針金で引き出す
   　折れた鍵の先端が少しでも見えている場合、ピンセットや針金で慎重に引き抜くことが可能です。

2. エアダスターで異物を飛ばす
   　折れた鍵が奥に入り込んでいる場合、エアダスターで軽く吹き飛ばせることもあります。

3. 錠前の交換を検討する
   　鍵が奥深く詰まって取り出せない場合や、錠前の故障が疑われる場合は、錠前ごと交換するのも選択肢です。

賃貸物件の場合の対応

賃貸物件で鍵が折れた場合は、管理会社や大家に連絡し、指示を仰ぐことが重要です。無断での修理や交換は契約違反となる可能性があるため、必ず事前に確認しましょう。

鍵折れを防ぐための3つの予防策

1. 無理に力を加えない
   　鍵が回りにくいと感じたら、無理に回さず鍵穴を清掃したり、潤滑剤を使用します。

2. スペアキーの活用
   　同じ鍵を長期間使用すると摩耗が進むため、複数の鍵をローテーションで使うと良いでしょう。

3. 定期的なメンテナンス
   　エアダスターや潤滑剤を使って、鍵穴内部の清掃を行います。

まとめ

鍵が折れて鍵穴に詰まった場合、アロンアルファを使えば折れた鍵を取り出せることがありますが、接着剤の使い方には十分な注意が必要です。失敗すると鍵穴内部が固まってしまうリスクがあるため、慎重に作業しましょう。自力で解決できない場合は、無理をせず専門業者に依頼するのが安心です。普段からのメンテナンスやスペアキーの準備で、鍵の破損を未然に防ぐことが大切です。