内鍵を開ける方法と対処法

内鍵（内側からかけられた鍵）が閉まってしまい、外から開けられなくなった場合、防犯を損なわないよう慎重に対応する必要があります。この記事では、代表的な内鍵の種類ごとの開け方や、どうしても開かない場合の対応策を紹介します。自力での開錠が難しい場合は、無理をせず専門業者に依頼することが大切です。

内鍵の種類別、開け方

1. サムターン（室内で回転させて施錠するタイプ）

サムターンは、ドアの内側のレバーを回して施錠するタイプの鍵です。鍵を持っていない状態で外から施錠されてしまった場合でも、いくつかの手法で開けられることがあります。

開け方

• 隙間から工具を使う：ドアと枠の隙間がある場合、針金や専用工具（サムターン回し）を差し込んで、内側のサムターンを回します。
• カードを使う：ドアが隙間なく閉じていても、ラッチを抑えるために薄いプラスチックカードを使い、ドアを開けられることがあります。

注意：この方法は防犯対策された鍵には通用しない場合が多いため、無理に行うと鍵やドアが破損する可能性があります。

2. チェーンロックがかかっている場合

内側から施錠できるチェーンロックは、ドアを少しだけ開けても解除できない構造です。

開け方

• 紐やゴムバンドを使用：ドアの隙間から細い紐やゴムバンドを通し、チェーンを引っ張って外す方法があります。
• マグネットを使用：チェーン部分が金属でできている場合、強力なマグネットを使い、チェーンを引き寄せて外すことも可能です。

3. クレセント錠（窓の内側の鍵）

クレセント錠は、窓の内側からかける簡易的な施錠具です。窓が少しでも開いている場合、鍵を解除できる可能性があります。

開け方

• 針金を使う：窓の隙間に針金や細い棒を通し、クレセント錠のレバーを引っ掛けて回します。
• エアコンダクトの隙間から操作：エアコンの配管が通る隙間がある場合、そこから工具を通してレバーを操作することも可能です。

4. オートロック式の玄関ドア

オートロックは、ドアが閉まると自動で施錠される仕組みです。鍵を持たずに外に出てしまうと、開けるのが困難になります。

開け方

• スペアキーを使用：管理会社や大家に連絡し、スペアキーを借りるのが最善の方法です。
• 業者に依頼する：無理に自力で開けようとせず、鍵の専門業者に依頼しましょう。費用は1万円～2万円程度が目安です。

内鍵を開ける際の注意点

1. 無理に開けようとしない

工具や針金を使って無理に開けようとすると、鍵穴やドア、窓の枠が破損する可能性があります。破損した場合、修理費用が高額になることもあるため、慎重に行動しましょう。

2. 賃貸物件の場合、管理会社に連絡する

賃貸物件では、管理会社や大家に相談することが必要です。無断でドアや鍵を破壊すると、契約違反になることもあります。

3. 防犯上の理由で業者の利用を検討する

特に玄関の鍵を開ける場合、防犯上のリスクがあるため、信頼できる業者に依頼するのが安全です。業者に依頼する際には、本人確認が求められることが多いです。

鍵業者を利用する場合のポイント

1. 信頼できる業者を選ぶ
   業者の中には悪質な高額請求をするところもあるため、複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。

2. 費用の目安

• サムターン回し：1万円～2万円
• チェーンロック解除：5000円～1万5000円
• オートロック開錠：1万5000円～3万円

1. 本人確認の準備
   業者に依頼する際は、免許証などの本人確認書類が必要です。自分の所有物件であることを証明できないと、対応してもらえない場合もあります。

まとめ

内鍵がかかって開けられない場合、サムターン回しや針金を使った解除が可能なケースもありますが、防犯対策が施された鍵では成功しないことも多いです。特に玄関の内鍵が開かない場合は、無理に開けようとせず、管理会社や鍵業者に相談するのが安全です。防犯面を考慮し、信頼できる業者に依頼することで、スムーズな解決を図りましょう。