コンストラクションキーは防犯対策に優れたキー！仕組みから徹底解説！

リフォーム工事中は、多くの業者や作業員が出入りするため、玄関の防犯対策が重要です。このときに役立つのが「コンストラクションキー」です。

このキーの存在を初めて耳にする方も多いかもしれません。この記事では、コンストラクションキーの特徴や併用される防犯鍵について詳しく解説します。

コンストラクションキーとはどのような鍵？

「コンストラクションキー」は、一般住宅やマンションの建築やリフォーム期間中に特に利用される特殊なキーシステムです。工事関係者が出入りするために使用されます。

特にマンションでは、一つの鍵で全ての部屋を管理することも可能です。工事が終了し、純正キーを一度でも使用するとコンストラクションキーは無効になるため、工事関係者はコンストラクションキーで出入りできなくなります。

工事期間中のセキュリティを強化し、作業終了後に鍵の交換を必要としない便利なシステムです。

コンストラクションキー以外で併用される防犯鍵

コンストラクションキーのほかにも、さまざまなキーシステムが存在します。代表的なキーシステムを3つご紹介します。

マスターキー

「マスターキー」とは、1本の鍵で複数の部屋を解錠できるシステムです。集合住宅の管理者が所持していることが多く、通常の入居者に配布される「子鍵」とは異なります。

子鍵は個々の部屋専用で、それぞれで異なる形状のくぼみを持ち、対応する鍵穴しか開けることができません。一方、マスターキーは全ての鍵穴に適合するように設計されているのが特徴です。

たとえば、1階の部屋専用のマスターキーを使用すると、1階にある全ての部屋を開けられます。鍵を紛失した場合や災害などの緊急時においてトラブルを最小限に抑えるために、備えとして役立ちます。

逆マスターキー

「逆マスターキー」システムは、複数の子鍵で共通部分の鍵を解錠できる仕組みです。不特定多数の人が出入りする集合住宅の玄関や通用口の安全性と防犯性を強化するために利用されています。

集合住宅では、誰がどこに住んでいるかを特定しにくく、住民以外の侵入を完全に防ぐのは難しいです。しかし、逆マスターキーを共有玄関部分に導入することで、特定の許可された人だけが内部に進入できるようになります。全ての集合住宅に設置されているわけではありませんが、防犯対策として非常に効果的です。

チェンジキー

「チェンジキー」システムは、鍵を紛失しても鍵穴を交換せずに新しい鍵が使える仕組みです。古い鍵が無効になるため、紛失した鍵が第三者に悪用されるリスクを防げます。

チェンジキーを錠前に差し込み、指定された方向に回すことで、シリンダー内部のかみ合わせの位置を変更できるのが特徴です。これにより、入居や引っ越しの際にシリンダーを交換する必要がなくなり、集合住宅の管理者にとっては手間とコストの削減が可能となります。

現場ではコンストラクションキーが使えないケースもある！

工事現場によってはコンストラクションキーが使用できないケースもあります。たとえば、古い引き戸が対象住宅の玄関ドアの場合、コンストラクションキーが適用できないことがあります。

しかし、工事中の安全や防犯対策として施錠は欠かせません。そのため、対応するシリンダーへ事前に交換しておくと安心です。

また、工事期間中だけ補助錠を使用する方法もあります。補助錠は取り付けが簡単で、シリンダー交換より手軽に防犯対策を強化できます。

工事関係者がコンストラクションキーを使用できないシリンダーの場合、引き渡し時に新しい鍵への交換が必要です。防犯性を高めるために鍵の交換を検討している場合は、リフォーム工事後のタイミングで鍵を取り換えると手間を省けます。

まとめ

コンストラクションキーは、工事中の現場の安全と防犯を確保するために使用されます。しかし、玄関ドアの種類によってはコンストラクションキーが適用できない場合もあります。施錠せずに放置するのは危険なため、あらかじめシリンダーをコンストラクションキー対応のものに交換するか、補助錠を取り付けるなどして工事中の自宅の安全を確保しましょう。