賃貸の鍵を紛失！交換にかかる費用は？保険の適用有無も解説

賃貸の鍵を紛失したという状況は、多くの人にとってストレスの原因です。そこで本記事では、賃貸の鍵紛失に関する情報を詳しく紹介します。

鍵の紛失が起こった際に取るべきステップから、新たな鍵を入手する方法まで、詳細に解説します。不測の事態に備え、迅速かつ効果的な対策を講じることが不可欠です。

賃貸の鍵を紛失した時は自分で交換をおこなっても良い？

気を付けているつもりでも、うっかり鍵を紛失してしまうことは誰にでもあり得ます。鍵を紛失してしまうと、どうすればよいのか慌ててしまう方もいるかもしれません。

賃貸物件では、最初から備えてあるものは貸主の所有物であり、借りている人が自己判断で手を加えることは許されていません。鍵も貸主の所有物にあたるため、無断で交換すると契約条項違反になる可能性があります。

貸主とのトラブルを引き起こす可能性があり、場合によっては高額な費用を負担することにもなりかねません。紛失した鍵の場合は、まずは貸主や管理会社に連絡し、適切な手続きを踏むことが重要です。

種類別！鍵交換の費用相場

貸主や管理会社から許可を得た場合には、自分で鍵を交換することも可能です。交換にかかる費用は、鍵の種類によって異なります。大体どのくらいかかるのか、費用の相場を把握しておきましょう。

刻みキー

刻みキーは、ギザギザした山状の刻みがある見た目の鍵です。片側に山状の刻みがあるピンシリンダーや、両側に刻みがあるディスクシリンダーなどの種類がありますが、不正解錠に弱く防犯性に不安な面があります。鍵の交換費用は、部品代や作業料を含めて20,000～30,000円程度が一般的です。

ディンプルキー

ディンプルキーは、表面にでこぼことしたくぼみのある鍵です。精密な作りのためピッキングなどの不正解錠に強く、無断で合鍵を作れない登録制シリンダーなどもあり、防犯性の高さが特徴です。鍵交換の費用は、部品代や作業費を含めて30,000～50,000円が目安とされています。

電子錠

電子錠は電池を使用して施錠や解錠ができる鍵で、カードキーやテンキーなどの種類があります。便利さやセキュリティ面で優れていますが、費用面では高額になる傾向があるため注意が必要です。鍵の交換費用は、部品代や作業費を含めて50,000~150,000円程度となっています。

賃貸の鍵を紛失したら保険は利用できる？

賃貸の鍵を紛失した場合、火災保険が適用される場合があります。たとえば、次のような補償を受けられることもあるので、鍵を紛失した際には加入している保険の補償内容を確認してみましょう。

・30分以内の無料解錠（延長料は自己負担）
・年に1回までの無料解錠
・鍵破損時の鍵交換
・ドア破損時によるドアおよび鍵の交換

補償内容や要件は保険会社やプランによって異なります。鍵を紛失した際に注意すべきポイントを確認しておきましょう。

全ての火災保険が適用されるわけではない

火災保険の適用は、保険会社やプランによって異なります。保険証券を確認し、鍵紛失時の補償条件を事前に確認しておきましょう。疑問点があれば、保険会社に連絡して詳細を確認しておくことが大切です。

有料になる作業もある

火災保険での補償は鍵開けのみに対応しているケースが多く、部品費用や鍵の交換費用などは自己負担となる場合が多いです。鍵の交換費用は鍵の種類により異なります。防犯性能の高い鍵の種類になると、その分の料金も高くなる傾向があるため、作業前に見もりをとることが大切です。

時間制限がある

補償の内容によっては「30分以内の鍵開け作業費が無料」というように時間制限が設けられることがあります。制限時間をこえる場合は、追加費用は自己負担となるのが一般的です。特にディンプルキーや高い防犯性能を持つ鍵を使用していたり、複数あったりする場合は、作業時間が30分をこえる可能性があるため注意が必要です。

サービス利用前に保険会社に連絡を入れる

鍵交換や鍵開けサービスを利用する際には、作業を依頼する前に保険会社に連絡することが重要です。保険会社の補償を利用する場合は、保険会社が委託している業者が派遣される場合が多いです。自分で業者を選んで作業を行ってしまうと、補償対象外になる可能性もあるため注意しましょう。

まとめ

賃貸の鍵を紛失するという状況は、ストレスを引き起こすかもしれませんが、焦らずに対処することが大切です。まずは速やかに不動産管理会社や大家に連絡し、状況を報告しましょう。

また、鍵を交換する必要があるかどうかを確認しましょう。このような状況を避けるために、鍵を紛失しないように注意し、必要な場合は予防的にスペアキーを保管しておくことを検討することが大切です。